楽器をよく見てみよう。
最近の尺八は材質は竹を始め、木、プラスチック、樹脂、金属まで多用ですが、 おおよそ二つの管に分割できます。それぞれ上管(じょうかん)、下管(げかん)と呼ばれます、上管には歌口(うたぐち:息を吹きこむ側:管の端部が斜めになっており、正面からみると円弧状の切り欠きが見えます。)があり、下管にはほぞ(上管と繋ぐための差し込み部)があり竹製の尺八の場合は根の部分が下端となります。穴の空いた端部を管尻(かんじり)と呼びます。

上管の歌口部には水牛、象牙、樹脂等の補強材が埋め込まれていることが多く、本部分が取り扱い上、最も気をつけなくてはならない部分の一つです。都山流では円弧状、琴古流では逆三角形の装飾がなされており、流派の明示に加えてデリケートな部分の補強が竹以外の材質によってなされています。
下管の上部(管尻の反対側)には凸型のほぞがあり、上管と下管は、このほぞの締めしろによって接続されるため、こちらも取り扱い上、気を使う部分です。
上管の歌口が欠けた場合には全体的に雑音等が入り、また特定の音が鳴らなくなることがあり、楽器としての機能が著しく損なわれます。また下管のほぞの締めしろが緩む、もしくはほぞが損傷した場合には接続部から空気が漏れ楽器として音が鳴らなくなることもあります。
竹製の尺八で上記の部分が損傷した場合には製作した製管工房に相談することをおすすめいたします。
その他の材質の尺八の場合にはホームセンタ等で入手可能な道具で補修することも可能です。
中古の尺八を購入する場合には真っ先に確認するべき部分です。
